THOR:THE DARK WORLD(4K UHD Blu-ray UK)
邦題 | マイティ・ソー/ダーク・ワールド | |
レーベル | WALT DISNEY STUDIOS HOME ENTERTAINMENT | |
制作年度 | 2013年 | |
上演時間 | 113分 | |
監督 | アラン・テイラー | |
出演 | クリス・ヘムズワース、ナタリー・ポートマン、トム・ヒドルストン | |
画面 | 2.35:1/HDR10 | |
音声 | DOLBY ATMOS 英語 / DOLBY DIGITAL PLUS 7.1ch ドイツ語、イタリア語、日本語、ラテンスペイン語、フランス語 / DOLBY DIGITAL 5.1ch カナダフランス語 | |
字幕 | 英語、ドイツ語、イタリア語、日本語、ノルウェイ語、ラテンスペイン語、スウェーデン語、フランス語、カナダフランス語 |
あらすじ
かつて闇が世界を覆っていた頃、ダーク・エルフたちは世界を掌握しようとしていた。ダーク・エルフのリーダーはマレキスであり、エーテルというパワーを持った気体を自分のものにして、世界制覇を狙っていた。しかし、アスガルドの住人たちはそれに対して攻防し、マレキスを追い払い、エーテルを見つからないよう隠すことに成功する。時が流れて地球ではエリックが全裸でストーンヘッジを調査しまくり、警察の厄介になる。それを引き取ったジェーンは、ダーシーが見つけた重力の異常地帯に行き、調査している最中、エーテルに触れてしまい、体の中にエーテルを取り込んでしまう。アスガルドではオーディンがソーに王位に付くよう進言するが、ソーの心はジェーンに傾いていた。そのジェーンに異変が起こったことを知り、ジェーンを迎えに地球を訪れ、ジェーンと一緒にアスガルドに戻ってくる。しかし、ジェーンの調査をしているときにダーク・エルフが惑星直列で9つの世界の境界線がなくなる現象を利用してアスガルドに侵攻し、ジェーンの体の中にあるエーテルを取り戻しにくる。ジェーンを匿っていたソーの母は、マレキスによって殺されてしまう。オーディンはダーク・エルフがアスガルドに潜入したのを期に他の世界との移動手段を封じ込める。しかし、ジェーンを救うため、ソーはオーディンによって牢獄に投獄されていたロキを連れ出して、ダーク・エルフの住むダーク・ワールドに移動することになる。
レビュー
大ヒットを続けるマーベル・シネマティック・ユニバースの「マイティ・ソー」シリーズの第2弾に当たるのが、この「マイティ・ソー/ダーク・ワールド」です。映画は北米だけで興行収入が製作費を上回るヒットを記録はしていますが、その差は少なく、また映画批評家、観客の評価は水準並みと、前作の評価からすれば、落ちた状態になっています。
「マイティ・ソー/ダーク・ワールド」の世界は、主な舞台がアスガルドであり、時々地球、時々ダーク・ワールドと、メインになる世界がソーの住む世界を中心にした物語になっているのが特徴です。アスガルドにエーテルに侵されたジェーンを連れて行ったり、エーテルを奪いにダーク・エルフがアスガルドに侵攻したりと、アスガルドの世界に危機が迫っている、というのが実感できる物語になっています。
エーテルというのが、絶大な力を持つ気体であり、それが地球のイギリスにあったことから、重力変動の調査をしていたジェーンがエーテルを取り込んでしまい、彼女に危機が迫る中、ソーが活躍をするというのが物語の主な設定です。そして、「アベンジャーズ」でニューヨークを襲ったロキが牢獄に囚われていますが、ソーがダーク・ワールドに行くためにロキを無断で解放した様は、敵でありながら弟でもあるソーとロキの複雑な関係性を表していると言えます。ロキが変身をするシーンで、キャプテン・アメリカになるシーンは爆笑ものです。そして、ラストでロキが意外な登場の仕方をしますが、その辺は次回の楽しみになっています。
今回の敵は、9つの世界が直列するときに境界線がなくなることから、9つの世界を闇に落とし込もうとするマレキスと配下のダーク・エルフとの戦いであり、地球だけの危機ではないことが描かれています。しかし、クライマックスの戦いは地球のロンドンであり、ダーク・エルフとソーの戦いが地球上で行われるのは、やはり現実の世界の方が面白いからだと思います。
後々のソーの性格に影響を与えるソーの母がマレキスに殺されるシーンは、物語の重要な局面であるといえます。ソーの母はマレキスからジェーンを守るべく戦いを行うのですが、マレキスの方が力関係では上手で、ソーの母は力及ばず死んでしまいます。ソーとオーディンが母の死を悲しむシーンは印象深いものになっています。牢獄にいるロキもショックは受けているようです。
エンドクレジット前のおまけ映像では、エーテルを押さえ込んだ石をコレクターという人物に保管を願い出るというシーンで終わります。アスガルドではすでに四次元キューブを保管していて、これ以上力を持つ物質を補完できないからだと説明されていますが、四次元キューブもエーテルも、後々に出てくるインフィニティ・ストーンと関係があるようで、興味深い展開になっています。エンドクレジット後にもおまけ映像はありますが、それは今後の展開とはあまり関係なさそうです。
映像は4K/HDRでの収録です。マスターデータは2Kなのでアップスケール4Kなのですが、解像度は十分にあると言えます。HDR10での映像は、アスガルドの煌びやかさ、ダーク・ワールドの陰鬱さ、地球のクリアさが明確に描き分けられていて、映像に引き込まれる感覚を覚えます。音響はDOLBY ATMOSです。頭上をすり抜ける雷の音や雨の音、風が吹くシーンでの包囲感、響き渡る重低音など、効果的に三次元サラウンドが提供されているといえます。
なお、このイギリス版4K UHD Blu-rayの「マイティ・ソー/ダーク・ワールド」は、日本語字幕、日本語吹き替え音声がついています。メニュー画面も日本語化されているので、視聴するのは非常に楽です。三作品が入ったボックスセットを購入したのですが、三作品とも日本語化されているようです。
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