WALL・E/ウォーリー/輸入盤DVDで観た映画のレビュー

WALL・E

WALL・E DVDジャケット 邦題 ウォーリー
レーベル WALT DISNEY STUDIOS HOME ENTERTAINMENT
制作年度 2008年
上演時間 98分
監督 アンドリュー・スタントン
出演 ベン・バート、エリッサ・ナイト、ジェフ・ガーリン
画面 2.35:1/アナモルフィック
音声 DOLBY DIGITAL 5.1ch-EX 英語
DOLBY DIGITAL 2.0ch 英語
字幕 英語

あらすじ

人間が出し続けてすっかりゴミに汚染された地球。その地球でただ一機、ロボットのウォーリーだけがゴミを圧縮し、清掃を続けていた。ある日、宇宙から宇宙船が降り立ち、ロボットのイヴが地球上を探索する。イヴはウォーリーと遭遇し、ウォーリーがたまたま発見した植物を見つけ、保護モードに入ってしまう。そして再び宇宙船が地球に降り立ち、イヴは宇宙船に回収される。イヴが気になるウォーリーはその宇宙船にしがみつき、銀河系を離れていく。宇宙船は巨大な母艦に入る。母艦では人間たちが自堕落な生活をしていた。その宇宙船でイヴは植物が地球上に生息することを報告しようとするが、船を支配するコンピューターがそれを握りつぶそうとする。かつての地球の大統領が「地球に戻るな」という指令をコンピューターに発していたからである。しかし、母艦の船長は植物が地球上で発見された時のプロトコルを学び、コンピューターに対抗しようとする。

レビュー

ディズニー/ピクサーのコンビで送るロボットの活躍を描いた作品が、この「ウォーリー」です。2008年の夏に公開され、大ヒットを記録しています。

物語はなんとロボットが主役です。ウォーリーと言うゴミを圧縮して清掃を続けるロボットと、地球上の植物を発見し、遥か彼方の人間の乗る宇宙船にそれを報告するための探索型ロボット、イヴの愛情と、冒険を描いた物になっています。ロボットですので、会話がほとんどなく、映像メインでこの二体のロボットの関係を描くという離れ業をやってのけています。

物語前半は孤独なウォーリーがただ一体、地球上のゴミを片付けるというシーンが続きます。当然セリフなどはなく、映像と音響でストーリーを形作っていく、という見事な作りをしています。なぜ地球にウォーリーしかいないのか、という謎も映像できちんと回答していますので、その素晴らしさに没頭出来る仕組みになっています。

その孤独なウォーリーが宇宙から来た探索型ロボット、イヴと遭遇することから、ウオーリーの冒険は始まっていきます。ロボットですので、人間のような感情はないと思いきや、実は結構擬人的な設定をしていますので、ウォーリーとイヴとの恋愛感情が二体の間に芽生え始めていきます。

それが強くなっていくのは、イヴが宇宙船に回収され、遥か彼方の銀河の外にいる人間の乗る母艦に帰ってからのことになるかと思います。イヴを心配するウォーリーが、母艦の中で必死にイヴを助けようとする姿は、感動を与えます。

一方で母艦に乗る人間がなんと自堕落な生活をしているのかが明らかになり、それが地球の汚染を起こした要因であることが、明白になっていきます。これなどは観賞していると、消費大国アメリカに対する皮肉ではないかとすら感じてしまいます。もっともそれも途中で船長が自らの足で立つという見せ場を作ってからは、人間の精神が蘇ってきているような気がします。その分後半はウォーリーとイヴの存在感が一瞬ですが、損なわれているようにも思えるのですが、ラストは再びこの二体にフォーカスが合っていきますので、基本ウォーリーとイヴの物語なのだと言えます。

フォーマットがDVDではありますが、一部普通の動画が挿入される以外はCGでの映画ということもあり、解像度としても不満はなく、色合いは見事の一言に付きます。音響もDOLBY 6.1chサラウンドですが、重低音も含め、サラウンドの効果が魅力的に発揮されています。

余談ですが、ウォーリーの声の担当をしたのが、音響効果の第一人者であるベン・バートというのは、結構シャレが聞いていると思います。ウォーリーがしゃべるシーンはほとんど「イヴ」としか言っていないと思いますが、その会話を映画の音響効果と同時に自分で演じているというのは、おかしさを醸し出しています。

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